【2021年】建設業許可の検索方法＆検索サイトまとめ

建設業許可を取得している事業者を検索する方法は、主に2つあります。

1.「国土交通省の検索システムの利用」
2.「建設事業者のマッチングサービス、ツクリンクの利用」

上記2サイトを用途に応じて使い分けることで、必要な情報を適切に取得できるようになり、効率的な検索が可能です。

今回は、建設業許可の検索方法とおすすめの検索サイトを解説します。
建設業許可の検索について疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【本記事を読むメリット】
・検索サイトの使い方がわかる
・用途に応じて使い分けできる

建設業許可の検索方法について

建設業許可事業者の検索は、下記2つのサイトがオススメです。

それぞれ強みが異なりますので、単純に許可の取得有無を確認したい場合は「国土交通省」、その他細かい情報を閲覧したいのであれば「ツクリンク」の使用が良いでしょう。

また、「国土交通省」「ツクリンク」の場合、下記項目から業者を検索可能です。
(業者の許可番号が分からなくても、ほかの項目で検索が可能)

【共通の検索項目】

• 商号または名称
• 許可番号
• 所在地
• 業種

例えば、近くにいる建設業者を探したい場合は「所在地」で検索、電気工事業の建設業許可を受けた業者を探したい場合は「業種」で検索します。

許可番号検索で分かること

許可番号検索で業者のさまざまな情報が把握できます。
具体的には以下のとおりです。

【取得情報と対応有無】
(※国=国土交通省 ツ=ツクリンクとして略称表記)

ツクリンクで取得できる追加情報の中で、特に注目する項目は「対応可能工事種別」と「技術者資格保有状況」です。

「対応可能工事種別」で、具体的にどのような工事を行っているのか把握できます。

「技術者資格保有状況」は、業者の中に建築士や電気工事士などの専門性の高い資格保有者の在籍、リソース状況を把握できるのは非常に便利です。

1.「国土交通省の建設業者検索システムを使う」

（出典：建設業者・宅建業者等企業情報検索システム 　国土交通省）

最初に紹介するのは国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」です。
建設業者や宅地建物取引業者、マンション管理業者など10の業者を検索できるサイトです。

特徴は、業者の情報がコンパクトにまとめられていること。画面をスクロールする必要がなく、一目で情報をチェックできます。

また同サイトから、建設許可業者の行政処分歴を検索できる「国土交通省ネガティブ情報等検索サイト」にアクセスが可能です。

国土交通省の建築業者検索システムで検索できる項目は以下の6つです。

【検索の仕方】

トップページから「建設業者」をクリックすると、以下の検索画面が出てきます。

（出典：建設業者・宅建業者等企業情報検索システム　国土交通省）

「業種指定」で建設業許可の種類を選択できます。「営業所キーワード」は所在地からキーワード検索したい場合に入力してください。

検索画面に「AND条件」と「OR条件」というチェック項目があります。商号・名称かつ許可番号で検索したい場合は「AND条件」を選択し、商号・名称または許可番号で検索したい場合は「OR条件」を選択しましょう。

検索ボタンを押すと検索結果が出ます。検索結果一覧から商号または名称をクリックすると詳細画面に移ります。

詳細画面で記載されている情報は以下のとおりです。

※「保険加入状況」は国土交通大臣許可業者から先行して記載しており、都道府県知事許可業者にはまだ記載されていないので注意してください。

国土交通大臣許可業者のみ、営業所の情報が確認できます。
詳細画面の営業所タブをクリックすると、各営業所の電話番号や住所、許可を受けた建設業の種類が記載されています。

業者の詳細画面にはPDFボタンがあり、詳細画面を印刷できるのもポイント。
企業の情報を紙ベースでまとめておきたい場合におすすめです。建設業者の掲載情報は月2回の頻度で更新しています。

2.「ツクリンクの業者検索システムを使う」

（出典：ツクリンク）

次に「ツクリンク」を使って業者検索をする方法を紹介します。
ツクリンクとは建設業の仕事探しや建設業者探しができるマッチングサイト。国土交通省の検索システムよりも各業者の詳細な情報が記載されているのが特徴です。

ツクリンクで検索できる項目は以下のとおりです。

【検索の仕方】

トップページの上部「検索・トップ」の中にある「全国建築業者検索」をクリックすると下記の検索画面に遷移します。

（出典：全国建設業者検索一覧　ツクリンク）

検索項目は左側にまとめられています。

「所在地」は都道府県だけでなく市町村まで絞り込むことができ、複数選択も可能です。また業者が労災保険や社会保険に加入しているかどうかが検索できます。

建築業許可の種類を選択し、「許可対応可能工事種別」で細かな工事種別が選択可能です。例えば、建築工事業の業者を探す場合「建築一式工事」、「住宅基礎工事」、「建築工事」の3つの項目から選べます。

検索ボタンを押すと、検索結果が出ます。検索結果から業者を選択。
業者ページにある項目は以下のとおりです。

業者ページには細かい情報が記載されています。

「対応可能エリア」ではその業者が全国展開しているのか、それとも特定の地域に特化している業者なのかが確認できます。「保有建設機材」ではトラックやクレーン、フォークリフトなど、機材の保有状況を把握できます 。

各業者の「主要取引先」も記載されており、業者選びをする上で良い判断材料になるでしょう。業者の「Webサイト」にもアクセスできるので、気になった業者があればサイトも確認してみてください。

まとめ：建設許可の番号検索は用途に応じて使い分けよう

今回は建設許可の検索について解説しました。

上記の特徴を活かして使い分けることで、より効率的な確認が行えるようになります。

併用してチェックすることで、信頼性を担保しながら許可業者の情報が得られるので、ぜひ利用してみて下さいね。